♥ 2018.07.31 Tuesday
3869.誘拐猫
ハーメルンの笛吹き猫♪
オレの名はジョージ。ご近所でも散歩する猫としてちょっと有名な猫なんだ。そんなオレには変な癖がある。それは散歩で出会った子供達とすぐに意気投合して【だってみんなオレと遊びたがるんだもん】そしてその子らを家に連れて帰っちゃう癖だ。猫娘は「ジョージ、それじゃ誘拐よ」なんて言うけど、ちゃうやん。みんな散歩する猫が気になってぞろぞろオレに着いて来るんやもん。今日はちょっと前の写真でそんな話を聞いてくれるかな〜。
散歩の途中に草むらにほったらかしのキックボードを見つけて、この辺で子供らが遊んでるなと探していたら、あっという間にちびっ子軍団に取り囲まれてしもた。
猫娘ったらすぐにオレのリードを子供達に渡してしまうんやで〜【今までに何人の子供達と一緒に散歩したやろ】子供ってオレのリード持つとめっちゃ喜ぶんやもん。
オレ様はニャンコ先生と呼ばれるほど子供の扱いはうまいんや。保育園の生徒から中学生までどんな子でもオレにメロメロになりよる【人間のガールフレンドだっておるもん】
オレが上手に相手してやるから、みんなオレから離れへんくなってまうねん。もうこうなったら連れて帰るしかないやん。ええやろ?家に一緒に帰っても。オレそろそろトイレしたいし〜。
「ハーメルンの笛吹き男」ってなんや?なぬ?昔ハーメルンと言う街でネズミに荒らされて困ってるのを、ある男が笛を吹いてネズミを集め川に連れてって溺死されただと?でもネズミ退治の報酬をくれると言う約束を破られ、怒った男が腹いせに街の子供達を笛を吹いてぞろぞろ歩きどこかに姿を消してしまっただと?
オレは自分の前を歩かれるのが嫌いやからな。子供達をぞろぞろ引き連れて家に戻る姿は、まるで「ハーメルンの笛吹き猫」に見えてもしゃあないかもな〜。
それにみんな家に着いたら名残惜しそうにするんやもん。そのまま帰れって言われへんやろ。だからちょっとだけ縁側に招待してもええやろ〜。
さぁみんな入っておいで〜。でもマロンがどういう反応するかは知らんで〜。急に近寄ったら怖がるから、そぉ〜っと付いてくるんやで。