猫婆が大腸ガンになってしまいました。
ちょっと今日は猫婆について話しをさせてね。実は猫婆に大腸癌が見つかってしまったの。年末ギリギリになってお尻からの出血が気になり内視鏡検査を受けてたのだけど、小さなポリープは内視鏡で取れたけれど、その奥にでっかいのがあって、その細胞を検査に出していたのです。年が明けてから細胞診の結果が出て「進行性の大腸がん」という結果。肛門から10センチくらい奥に出来た直腸がんです。
先生から言われた選択肢は3つ。ひとつは腹腔鏡手術でガンを切り取り腸をお腹から出して縫い付ける「人口肛門(ストーマ)」にする方法。もうひとつは開腹手術でガンを切除して「腸と腸をつなぐ方法」でもこの方法は高齢の場合は縫合不全を起こしやすいし合併症も怖いので勧められないと。もうひとつの選択肢は、高齢だけに「何もしない」と言う選択もあるのだと。
でも悲しいかな認知症が進んでしまった猫婆にはこの判断を自分でする事は出来ません。ここはひとりっ子のあたしが決めるしかありません。いくら娘とはいえ親の寿命を決める決断には悩みました。色々調べました。お知り合いのお医者様達にもいっぱい相談しました。大腸がん自体は取れば直るガンだけど、でも進行性ならまずは他の臓器への転移を調べる検査が先だと。
今年85才になる猫婆。進行性と言ってもそう早く転移はしてないだろうと思いながら、暴れる猫婆を押さえつけて検査を受けたのですが、残念なことに肝臓への転移が見つかってしまいました。転移性の肝臓ガン。でも幸いコチラはまだ小さく早期発見だそうです。肺にもうっすら影が見つかったのだけれど、それは転移によるものではなさそうだと。肝臓や肺については後日詳しい検査を。
それより先生が問題視したのは大腸ガンが腸を塞ぎかけていて、便が詰まって出なくなりかけていること。このままでは早い時期に「腸閉塞」を起こしてしまうと。腸閉塞はすごく痛いし苦しむ事になるから、その前に少しでも早く手術をする方向で進めましょうと。人工肛門にするのが腹腔鏡手術で出来るし予後も一番良いのだと。
高齢者の腸閉塞は1日で死んでしまう場合もあるのだと聞かされたら、もう悩んでる時間はありません。猫婆にも病気の事を伝え、どういう手術をするのか、手術をしなかったらどうなるのかも伝え、猫婆も「先生に任せる」と言ってくれたので、一番早い手術の空き2月6日で決めてきました。明後日に術前検査、早めに入院し翌週には手術です。手術は腹腔鏡なので合併症さえ起こさなければ2週間位で退院できるそうです。
ただ正直言ってあたしは人工肛門にしてから後の事が不安です。先生は「オムツより清潔でいいですよ」と仰るけど、猫婆が宇宙人的性格の人間だと知らはれへんからな〜。お腹の穴から腸を出して縫い付けた部分に便を溜める袋をつけるんだけど、それを猫婆が勝手に剥がしたり振り回してウンチを撒き散らさないか、だってあたしの顔にもウンチ塗りたくる宇宙人なんだも〜ん。
あたし知らなかったのだけど、原発性と転移性とでは同じガンでも違うもんなんだね。原発性肝がんとは肝臓から発生したガン。猫婆に見つかったのは大腸がんが肝臓に転移した転移性の肝ガン。転移性で小さいのならラジオ波で焼き切るなどの治療も可能だと。猫娘の父が肝臓がんで亡くなった事もあり、肝臓に転移と聞いた時には「痛い思いなどさせずに何もしないと言う選択肢」が頭をよぎったのだけど、先生いわく今は腸が詰まる事の方が一大事だし、腸閉塞の方が何倍も苦しい思いをさせて、腸閉塞になったら結局緊急手術が必要になるから。それならちゃんと術前検査して安心して手術を受けた方がいいと。そしてとにかく腸が詰まる前に急いで手術をと。はたして猫婆が人工肛門って物を理解したかどうかは定かではないし、術後に自分のお腹に出来た真っ赤な梅干しのような人工肛門にどう反応するのか、畜便袋の取り扱いなども正直怖い。とりあえず本人への告知は出来たものの、翌日には覚えてないみたいだし。これからどうなるのか悩みはつきないのだ〜。
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ずっと前から切れ痔で便秘で出血してたから
まさか大腸がんだとは気付かなかったよ〜。
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